レーザ加工

ーザ加工

レーザ加工とは

ここでいうレーザ加工とは、
ステンレスやアルミ、鉄などの金属をレーザ光で材料を溶かして切断する加工の事です。

レーザ切断は、レーザ発振器から反射鏡などを用いて伝送されてきたレーザビームを集光レンズで細く絞って切断材料に照射することで局部的に溶融させ、レーザと同軸に配置したノズルからアシストガス(補助ガス)を噴き付け、溶融物を噴き飛ばすことで高精度な狭い溝幅の切断を行う加工方法です。
 

画像出展元:独立行政法人産業技術総合研究所(知財管理番号:H15PRO148)
 
 

レーザ加工のメリット

1) 熱影響が少なく、熱変形が極めて小さく切断精度が向上する。変形し易い薄板の精密切断に有効。
2) レーザの照射によって溶けた部分だけを除去するため、切断幅がレーザの集光径とほぼ同じ微小な幅で切断できる。


 

ナガセの3次元レーザ加工

ナガセでは早くから、ヘラ絞り加工+レーザ加工の優位性に着目し、その技術を紡いで参りました
ヘラ絞り成型品に対して穴加工や切り欠き(スリット)加工、外縁部のトリミング加工など様々な加工が3次元レーザ加工で行われています。

ヘラ絞りや板金加工など、塑性加工品に対して機械的にレーザ加工をする場合、製品の中心取り(芯出し)や基準位置の取り方など細かいノウハウが求められます。
3次元的に加工位置を設定できるため、特にR形状や半球形状のものなど、さまざまな形状に対応した知識と緻密な段取りが要求されます。

またレーザが照射されるノズルとワーク(加工品)とのアプローチ距離・角度も完成品の精度に密接に関係するため、レーザ加工前の精密な段取りと、立体的にプログラミングする知識、そしてヘラ絞り成型品の特徴を理解した経験則が不可欠です。

副次的な加工としては、溶接アッセンブリーをする為の部品の位置出し用のケガキも3次元レーザ加工機で行う事があります。3次元レーザ加工機を使って位置決めをする為、正確な位置出しが可能です。


ヘラ絞り加工品の3次元レーザ加工

ナガセの2次元レーザ加工

レーザ切断加工の際に使用されるレーザ加工としては、二酸化炭素ガスを使用してレーザ光を発生・照射するCO2レーザ加工がありますが、ナガセの2次元レーザ加工はファイバーレーザです。
主な特徴として、ファイバーレーザは波長が短く光束が非常に集中しているため、高い精度と高効効率で加工することができます。
特に材料の板厚が薄い場合には、ファイバーレーザ加工の方がCO2レーザよりも加工スピードにおいて優れています。

ヘラ絞り加工前には平板を必ず丸く切断する必要がありますが、ファイバーレーザによって圧倒的に早く、且つ高精度高効率で加工を行っております。

ヘラ絞り用の加工以外にも板金加工用のブランク加工、形状加工も行っており、レーザ刻印も可能です。


ナガセの2次元レーザ加工機
ステンレス板にレーザ刻印したサンプル
 

レーザ加工対応可能材質


  • ステンレス
  • アルミ
  • ニッケル合金(インコネル・ハステロイ等)
  • チタン
  • モリブデン
  • タングステン
  • タンタル

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